渡邉季穂×とんだ林蘭 ハグするようなケアで、自分を愛するヒントを見つける。

Beauty 2021.11.25

「自愛」「自己肯定感」といったキーワードが世の中に広がり、自分と向き合うことの大切さが叫ばれている昨今。一方で、日常や働き方が大きく変化し、体内時計、サーカディアンリズムの乱れに悩む人も増えている。そんな中、精油の力で私たちのコンディションに寄り添うウカ オーガニック ボディケア シリーズの「ハグ」に、ボディスクラブとボディミルクが仲間入り!

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左: ウカ ボディミルク ハグ 250ml ¥4,400 右: ウカ ボディスクラブ ハグ 250ml ¥5,500(11/22発売)/ともにウカトーキョーヘッドオフィス

自分自身を抱きしめるようにケアするこの2品、ヴィジュアルのアートディレクションはとんだ林蘭が担当している。ウカ代表の渡邉季穂と、ともにフィガロ ボーテスターとしても活躍するふたりはプライベートでも仲良し。今回、製品のテーマである「自分を愛する」ということについて、話を聞いた。

きっと大丈夫、うまくいかなくても大丈夫、と暗示をかける

― 今日はおふたりに、「自分を愛すること」「自己肯定感」について、お伺いしたいと思います。まず、自分のなかに嫌いな部分はありますか?

渡邉季穂(以下、W):もちろんありますよ。それが人に迷惑をかけることなら、早急に直します。でも自分が嫌いだと感じるだけで、すぐに変えるのが難しい部分については、悩んだり落ち込んだりするのも無駄だと思うから、認めてうまく付き合っていくしかないですよね。そして「嫌だな」と思ってもひとりで抱え込まない。誰かに話して、「そんなことないよ」と慰めてもらって前に進みます。

とんだ林蘭(以下、T):外見の嫌いな部分については、がっつり整形する勇気も覚悟もないから、好きになれるよう努力をします。認めていくしかないと折り合いをつけて。内面的には、自分の個性でもある部分が、とても嫌になることがあったりするのですが、自己嫌悪という感情はマイナスに転がっていく気がするので、避けます。まさにいま、気をつけているのが強引なところ。結婚してから夫に指摘されたりして、より自覚するようになったんですが、その強引さがあるから私らしい作品を創れているという部分も……。

― なるほど。SNSなどで他人と自分を比べてしまって、焦りや不安を感じたり、自信をなくしてしまう人もいます。

T:私もありますし、きっと誰にもあるんじゃないでしょうか。自分を肯定していても、他人を羨ましいな、そうなりたいな、と思う。でもその欲望は向上心に持っていける。そこに向かって努力をすれば成長もできます。そして、キラキラしたSNSの姿はその人の一部ではあるけれど、全部ではないし、写真や動画に残っていない時間の方が多いと思うので、あまり真に受けすぎなくてもいいと思います。

W:私は最近「人生は思い込みでてきている」という考えが強くなりました。ネガティブなことも、自分がそれを選択している。「ダメ」と言っていると、マイナス方向に引っ張られてしまう。無理矢理でもポジティブな言葉を発してみると、物事が好転していくことも多いんです。気持ちが落ちている時に、ネガティブ思考が強い人と長時間一緒にいないことも大事かも。

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肌を傷つけることなくキメを整える、なめらかなペースト状のスクラブ。スクラブ粒子にアンズ種子を取り入れ、シナラオイル、インカインチオイルなどを配合したことで、洗い上がりはつるりとふっくら。

― ほかにも、自分に自信を持つために使う“暗示”のようなものはありますか?

W:きっと大丈夫! 乗り越えられる!と思い込む。

T:うまくいかなくても大丈夫!と保険をかけます。たとえ失敗しても、それには理由があって、長い目で見たら結果的に良かったと思えるはずだよ、と。あとは出かける時にメイクやファッションで自分にいいフィルターをかけるのも、自信に繋がるファクターですよね。

W:そうそう! ビューティも服も、自分を守って支える鎧になります。

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自分を大切にすることが、自分を愛するきっかけに

― どうしたら自分を好きになれるかわからない、というお悩みを耳にすることもあります。おふたりはいま、自分らしく生きている、と思いますか?

W:自分らしさって、あまり考えたことがないかも……。私の場合、たぶんそれがいつも変化している。しいて言うなら、新しいものに飛びつく、ピンときたらすぐ反応するのが私らしさかな。いずれにしても、自分の特性を認識するのは、誰かと会っている時です。この人と私は考えや好みが違うなと感じた時に、自分らしさの輪郭が見えてくるもの。

T:私は25歳で表現活動を始めて、やりたいことをやり始めた時から生きやすくなりました。季穂さんは若い時から自然にやりたいことをやっている印象なのですが、生きづらさや居心地の悪さを感じたことはありますか?

W:確かに。好きなことをそのまま仕事にしちゃったから、「自分らしさとは」なんて考える機会もなかった。自分の状況や環境に違和感があるなら、興味があることに素直に反応してチャレンジしてみると、自分らしさの手がかりが掴めるのでは?

T:私は小さい頃からポジティブで、わりと自己肯定感は強いほうでした。でも自分が好き、とはっきり言える自信はないし、コンプレックスはいろいろ抱えていて、それもモノ作りの原動力になっています。いまの生活や周りにいる人たちを好きだと思えれば、自分を肯定できると思う。

W:そうだよね。私も、足りないものを周りの人で補えるコミュニティがあることを誇りに思えます。こんな素晴らしいものを作れる人と一緒にいたり、仕事ができたりする自分をすごい!と思える。それで十分かな。誰かを好きな自分、何かを選べた自分をリスペクトしましょう。

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シナラオイルを配合し、肌にのばすと溶け込むようになじむ、ライトなテクスチャーのボディミルク。

― 自分に優しくしたり、甘やかしたい時にはどうしてますか?

W:職業柄、身体が固まりやすいので、マッサージはまめに通います。香りや感触のいいスキンケアやボディケアなどで、気持ちがいいと感じることや、家の中で好きな空間をつくることも大事。

T:私も一緒。パックするだけ、お花を買うだけでもいいから、自分を満たしてくれるものにお金と時間を使います。ちゃんと暮らしている、自分に手をかけてる感を出して、自己肯定感を上げています。

W:丁寧なことをやった感で自己満足できるよね。そしてビューティって誰でもない自分のためにやっていること。特に、人に見えない部分のケアは、究極に自分を大切にする行為だと思います。

― “自分へのご褒美”なんかも取り入れていますか?

W:「頑張ってるから買っていいよ」と自分を肯定して欲しいものを買います(笑)。

T:私はちょっとのことですぐにテンションが上がる性格なので、外食するのも、友達と会うのも、ひとりでゆっくり過ごすのも、毎日が特別な日!という気分です。特にコロナ禍の自粛を経て、会いたい人と会えることの幸せを感じる。

W:蘭ちゃんは会ったときに、「わーうれしい!」とか「おいしそう!」とか、声に出して喜びを表現してくれるので、それがこちらにとってもご褒美になります。

T:心の声が漏れてますね(笑)。

ボディスクラブとボディミルクで自分を抱きしめて

― 自己肯定感を高めることが社会的にも注目されているいま、ハグ ボディスクラブとボディミルクは時代にもマッチしたアイテムですね。

W:タイミングは狙っていなかったんです。ボディケアシリーズの中で、特にハグの香りのファンが多く、もっとアイテムを充実させようと考えていました。サロンで使えるスクラブとミルクがあったらいいね、ということになり開発を始めたのですが、なかなか思い通りのテクスチャーにならず。何度も試作を重ねていまになったという。そして発売日は11月22日、“いい夫婦の日”で、偶然にも蘭ちゃんの誕生日なんです!

― 今回の製品でこだわった点は?

W:スクラブは顔にも使えるレベルの優しい刺激で、保湿成分も加えているのでふっくらツルッと仕上がります。基本は週1回のスペシャルケアですが、首からデコルテは毎日使って、ついでに胸に触れて異常がないかチェックもしてほしい。ミルクは水分が一緒に入っていくので肌になじみやすいのが特徴。お風呂上がりにミルク→オイルの順で重ねると完璧です。大容量なので、惜しみなくたっぷりなじませて。

T:私も使ってみましたが、スクラブは刺激が少なくて、ヒップと膝は3日に1回、ほかは週1回と思いつつ、心地いいので、たぶんもっと使っています。タオルやスポンジを使わず直接手でボディに触れると、自分をいたわっているなあ、と感じられる幸せな瞬間。ミルクもなめらかな感触が気持ちいいんです。

W:ハグのシリーズは、幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンの分泌を促す精油をブレンドしています。幸せな気持ちに包まれたい時、優しい気持ちで眠りたい時、いつでも誰にでも! ボディケアで自分自身を抱きしめ、愛することを習慣にしていただけたらうれしいです。

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― とんだ林さんが、このアートワークに込めた想いは?

T:まずは「ハグ」という言葉の、抱きしめる温かみ、自分を慈しむというイメージが伝わるといいな、と。それでリボンと手が一体になっている、可愛いのにちょっと不思議なデザインで表現しました。季穂さんは「ウカのトーンに合わせなくていいから、蘭ちゃんが好きなように、自由にして」と言ってくれて。

W:私はそもそも蘭ちゃんのセンスが好きなので、余計な情報を与えたくなかったんです。今回も、そうくるか、と思えるクリエイションを見せてくれました。一見、普通っぽいのにドキッとする、このバランス感覚が最高!

― 「愛しすぎ」「甘やかしすぎ」という習字のコピーは?

W:何かひとこと、というリクエストに、蘭ちゃんが自由演技で“愛しすぎ”と。それに応える形で“甘やかしすぎ”と私が書いたら、そのままコピーに採用されてしまいました(笑)。

T:自己愛の強さ!

●問い合わせ先:
ウカトーキョーヘッドオフィス
tel:03-5843-0429
https://uka.co.jp/ukakau
 

 

text: Eri Kataoka

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