1枚から始まる、旅と私のタカラモノ。

長野旅 松本の美ヶ原の麓に佇む宿 『金宇館』

みなさん、こんにちは。
今日は前回の長野旅の続き、
お気に入りの宿をシェア。

松本の美ヶ原の麓に佇む『金宇館』
コロナ禍で日々状況が変わる中、
予約を延期しながら遂に念願のステイ。

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エントランスの植栽も見事な眺めで美しい。

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九室の小さな温泉旅館は
四代目の金宇正嗣さんが、昭和初期に建てられた
木造三階建ての宿屋を、この先100年残る宿として改修、
昨年4月にリニューアルされたそう。

ラウンジで庭園を眺めながらチェックイン。

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とても心地よい空間で落ち着きます。奥に見えるのはダイニング。

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私たちは三階の「三城」に宿泊。
手渡された鍵がなんともステキでお部屋でパチリ。

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凛とした佇まいの中に趣がある和室。

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南に面した客室は
松本の街と遠くに乗鞍を眺めることが出来る。

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パーソナルチェアに腰掛けて
松本の夜景を眺めながらの晩酌が最高だった。

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部屋の窓からの景色!さるすべりが綺麗でした。

ベットルームと合わせると50㎡あり、
とても寛げる。
ラウンジや客室のソファーやベットは
松本の木工家 atelier m4 前田大作氏の作品。
栗材をメインにシンプルで洗練されたデザイン!
美しく溶け込んでました。

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部屋には前回のブログでも紹介した
木工作家 井藤さんの「IFUJI」のオーバルボックス、金宇館の雰囲気に合うなぁ。

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趣のある鏡台と私の愛機 Rollei。

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久しぶりのセルフポートレート。
相変わらずの眉間のシワ(笑)
13年経ってもそこだけは変わらないね。↓Rollei shot

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どこを切り取っても素敵だなぁ。
写欲スイッチが入りっぱなしの私。
庭園を眺めるTさん。

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さぁ、楽しみにしていた夕食は1階のダイニングで。

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建築当時の風情が色濃く残る大広間は
板張りのダイニングにリフォームされ
静かでゆっくり食事を堪能できる。

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食事に合わせて地酒をオーダー。
信州の里の恵みと旬の食材、全部で10品。
器使いもとても美しくて
丁寧なおもてなし尽くしに五感が研ぎ澄まされる。

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上は3品目の八寸
筍と蟹菊花和え、イクラの醤油漬け、蛸の柔らか煮
秋刀魚の山椒煮、シャインマスカット白和え、薩摩芋蜜煮

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左上から先付けの茸の茶碗蒸し、
隣が無花果カダイブ揚げ 胡麻味噌と柚子
右はお碗 飯田産里芋あられ揚げ菊菜椀 柚子
中段の右はお造り 馬刺し 茗荷
続いてその下が焼き物 太刀魚と山形産牛蒡の焼き物 酢橘
左隣が温物 穴子道明寺蒸し 実山椒塩漬け
中央が強肴 信州牛イチボ炭火焼き 柚子と人参サラダ ズッキーニ
スイートペッパー、夏野菜の香味溝添え
下段左がお食事 安曇野産栗おこわ 水茄子の浅漬け
その上が締めのデザート 焙じ茶プリン

素材を活かしたやさしい味わいに感動の連続で
Tさんも大絶賛。何度も美味しいなぁと呟くほど。
中でも温かい無花果に衣のカダイブの食感は初めてで
驚くほど絶品!
里芋あられ揚げも穴子も太刀魚も、どれも絶妙な味わいで
こんなに感動したのはとても久しぶりだった。
スタッフの丁寧な料理の説明にもおもてなしを感じ、
献立も持たせていただいて心配りにも感謝です。

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朝、少し早起きをして露天風呂に入り、
ラウンジでくつろぐ。こちらはロビー。

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早起きのご褒美かな、美しい光が溢れてました。Rollei shot↓

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部屋につながる階段にも歴史を感じる。
陰影がより美しさを引き出すね。

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お目当ての朝食はダイニングで!Rollei shot↓

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朝食は四代目の金宇さんが運んでくれました。
実はここでいただく料理すべて
ご自身が腕をふるっていると伺ってさらに感動。
絶妙な味付けに料理長はどなたですか?と
ご本人に聞いてしまった。すみません!(笑)

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美しい漆器は聞くと、
明治5年、今から150年前のものを
仕舞い込んでは意味がないと漆作家さんに
塗り直していただいたそう。
代々、金宇家が使ってきた器を人の手を経て使い続けること、
継承される想いに胸が熱くなった。

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お味噌は地元の大久保醸造さんの
長期天然醸造の玄米味噌。
すっごく美味しい!身体に染み渡ります。
お櫃に入ったたっぷりの炊き立てごはん。
食べきれないごはんは
お願いして塩にぎりにしてもらいました。

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食後のデザートは2種のぶどう。
ラウンジでコーヒーと。幸せな朝、ごちそうさまでした。

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美味しいひと時をフィルムで記念に。Rollei shot↓

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朝食でいただいたお味噌や調味料は
お土産に購入できます。
さすが金宇館!パッケージもシンプルでオシャレ◎

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チェックアウトするのが名残惜しく
本音を言えばもう1泊したかった。
金宇館をひとことで言うとするなら
私は「心温まるおもてなし」を強く思い浮かべた。
スタッフの接客と心配り、館内の心地よさ、最高のお料理、
どれをとっても最高の「おもてなし」を感じた。
またお気に入りの宿が増えました。

チェックアウト時、四代目の金宇さん夫婦が
お見送りしてくださり、お二人のお人柄にも
心優しく包まれてますますファンに。
私の愛機で最後に撮った写真は
最高のおもてなしをしてくれたお二人を記念に。
大変お世話になりました。
またお会いできる日を楽しみにしています。

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みなさん、いつも読んでくれてありがとう。
今までの旅ブログで一番長文だったかも(笑)
それぐらいとっても素敵な宿でした。
松本へ行かれる際はぜひぜひ、金宇館おすすめです。

次回は長野旅のラスト、八方池の絶景を綴りますね。

MIKI *

モデル/フォトグラファー
20代からフィルムカメラで旅の記録を撮り始め、その後ドイツ製のカメラ、Rolleiflexと出合う。旅の写真と思い出を綴ったrollel-life.com や、ライフスタイルを紹介したインスタグラム miki_rolleilife は温かみのある写真と文章が人気。10年間にわたりフィルムで撮影した旅とライフスタイル写真集「Rollei Life」を出版。現在はフォトグラファーとして旅や料理など自然光での撮影を得意とし、また自身もモデルとして数々のCMや雑誌で活躍中。Prestige所属。

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