男性がサンタと恋に落ちる･･･ノルウェーのクリスマス動画が話題。

もしもサンタクロースが男性と恋に落ちたら？ これは、ノルウェーの郵便局が、年末のお祝いと同性愛合法50周年を祝う広告の中で想像したシナリオだ。

 

「クリスマスに欲しいのはあなた、サンタクロース」——。ノルウェーの郵便局ポステングループの広告に登場する主人公は、マライア・キャリーの有名なヒット曲（恋人たちのクリスマス：英 All I Want for Christmas Is You）をこうもじった。

11月23日にYouTubeで公開されたこの動画は、広告代理店ポル（Pol）がノルウェー郵便局のために制作したもので、ハリーという名の一人の中年男性とサンタクロースが登場する。この動画は、有名なラブコメディー映画『恋人たちの予感（原題：When Harry met Sally...）』をゆるやかにベースにしていると言われている。

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ロマンスの始まり

約4分間の非常にすっきりした動画は、主人公とサンタの出会いから始まる。あるクリスマスの夜、ハリーが水を飲みにキッチンに向かうと、ツリーの下にプレゼントを置いている老人と鉢合わせる。驚きと感動を覚えたふたりは長い間視線を交わし、恋の誕生を予感させる。しかし、忙しいサンタクロースは、現れたと思ったらすぐに消えてしまう。

プレゼントの配達から解放されるサンタクロース

人生は続き、年を追うごとに年に一度の再会が約束されていく。時間が経つにつれ、2人の再会時間は長くなり、親密さを増していく。そしてついにハリーは、サンタクロースに当てた手紙で自分の気持ちをこうつづった：「クリスマスに欲しいのはあなた、サンタクロース」

ハリーの願いに応えるため、サンタクロースはプレゼントの配達を郵便局に依頼することにした。聖夜の仕事から解放された老人は、パートナーと一緒に夜を過ごすことができるように。映像は、ふたりの優しいキスで終わる。

ポステングループは、ノルウェーで同性愛が合法化して50年になるのを記念して、この落ち着いたエレガントな映像を大胆にも制作した。YouTubeのコメント欄には好意的な声が寄せられており、誰もがこのキャンペーンに無関心ではいられないことを示している。