ドロテとジェームズ、10年の愛から生まれた新プロジェクト。

パリ・オペラ座バレエ団のエトワール、ドロテ・ジルベールとジェームズ・ボルトが恋に落ちてから10年がたった。ふたりの出会いはレペットのキャンペーン写真の撮影現場で、そのドロテとの出会いを境にバレエの世界に興味を持った彼は、彼女の舞台の裏と表の姿の撮影を続けている。華やかに舞うドロテ、傷を負ったドロテ……というように。ひとりのダンサーが芸術に捧げる人生を、ひとりの写真家が絵画のように美しい写真で残してゆくのだ。

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ドロテ・ジルベールとジェームズ・ボルト。

昨年の秋、外出制限期間中に自宅でのレッスンに苦労するバレエ学校の生徒やプロダンサーたちの声に耳を傾けたドロテは、オンラインのバレエ・マスタークラス(https://balletmasterclass.fr)を始めた。オペラ座のダンサーたちもゲストとして参加し、内容豊富に展開中である。この撮影もジェームズが行っている。そして今秋、二人三脚で歩むドロテとジェームズは新しいプロジェクトである「JDgalerie(ジデ・ギャルリー)」をスタートした。JはJames、DはDorothée。バーチャルなギャラリーにおける写真の限定販売である。今後はほかのダンサーの写真も加わるそうだが、初回はドロテの4枚の写真から。ナンバリング付きで各限定30点のプリント。ドロテとジェームズが署名し、ギャラリーの刻印がなされ、オリジナル証明が添えられての販売となる。プリントのサイズは50×70cmのワンサイズ。価格はいずれも490ユーロだ。発送は国内、海外ともに無料というのはうれしい。ドロテのファン、ダンスのファンだけに限らず、マイ・ファースト・アートピースとして入手するのもいいだろう。

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左: 初回販売から。ある冬の霄、ヴェルサイユ宮殿鏡の間でドロテ・ジルベールとユーゴ・マルシャンのパ・ド・ドゥ。 右: 写真に署名するドロテ・ジルベール。©️James Bort

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左: 初回販売から。パリ・オペラ座のスタジオZambelliにて出産後初のレッスンをするドロテ。 右: プリントに使用される印画紙はMuseum Etching Hahnemühle 359g。プリント1枚ずつにJDGalerieの刻印がなされる。©️James Bort

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左: 初回販売から。『白鳥の湖』の公演直後の疲労と痛み。バスティーユの舞台裏で撮影された。 右: 送料無料。©️James Bort

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左: 初回販売から。東京・Bunkamuraの裏手パーキングにて撮影されたドロテ。『白鳥の死』の舞台に出る前、ひとりで集中する孤独な時間。 右: お気に入りの額に入れて自宅で鑑賞。©️James Bort

JG Galerie
www.jdgalerie.com
Instagram:@jd_galerie

editing: Mariko Omura

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