『イカゲーム』監督も参考にした、デスゲーム系傑作7本。

Culture 2022.01.23

From Newsweek Japan

文/スー・キム

『バトル・ロワイアル』に『ハンガー・ゲーム』『今際の国のアリス』......生き残るための死闘や頭脳戦に手に汗握るサバイバル劇の名作たちを紹介。

220111p52_ssg01-thumb-720xauto-340225.jpeg『Sweet Home 〜俺と世界の絶望〜』 COURTESY OF NETFLIX

2021年9月にNetflixで配信されると、韓国発のサバイバルドラマ『イカゲーム』は瞬く間に世界中をとりこにした。カネに困った456人の男女が繰り広げる命懸けのゲームを、ファンは固唾をのんで見守った。ゲームの参加者が競い合うのは「だるまさんが転んだ」や綱引き、ビー玉といった子どもの遊び。最後まで勝ち残れば456億ウォン(約44億円)の賞金が手に入るが、負ければその場で殺される。

このドラマをクリエイトしたファン・ドンヒョク監督にインスピレーションを与えたのは『賭博黙示録カイジ』や『LIAR GAME(ライアーゲーム)』、『バトル・ロワイアル』など日本の漫画や小説だったという。

映画誌『シネ21』のインタビューによれば、ファン監督はゲームをモチーフにした日本のサバイバルストーリーを韓国に移植しようと思い立った。その際、緻密な頭脳戦を「直感でプレーする単純な子どもの遊び」に変えることで「斬新なサバイバルドラマ」が生まれるのではないかと考えたそうだ。

『イカゲーム』が多くの謎を残したまま終了すると、答えを求める視聴者の声が噴出。Netflixはシーズン2の制作を発表した。

でもデスゲーム系やサバイバル系の名作は『イカゲーム』だけじゃない。シーズン2の公開を待ちながら見たい7本を紹介しよう。
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■『Sweet Home 〜俺と世界の絶望〜』

キム・カンビによるウェブ漫画が原作の韓国産ホラー。人間が次々と残忍な怪物に変身し地獄と化した世界で、引きこもりの高校生(ソン・ガン)が人類を救うために立ち上がる。

2020年12月にNetflixで配信され、世界数カ国で1位を記録した。韓国勢として初めてアメリカでトップ10にランクインしたのも、このドラマだ。

監督のイ・ウンボクは韓国ドラマ界きってのヒットメーカー。イ・ビョンホン主演の時代劇『ミスター・サンシャイン』やコン・ユ主演のゴースト・ファンタジー『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』など、幅広い作品を成功させている。

■『バトル・ロワイアル』

深作欣二監督が2000年に発表したバイオレンスホラー映画。原作である高見広春の同名ベストセラー小説は、出版当時、内容があまりに陰惨だとして物議を醸した。

全体主義国家と化した日本で、42人の中学3年生が最後の1人になるまで殺し合いを強いられる。バトルに反対する者、従わない者は教師も生徒も粛清される。

■『今際(いまわ) の国のアリス』

ゲームに明け暮れるアリスこと有栖良平(山﨑賢人)が友人たちと渋谷駅のトイレから出てくると、そこはいつもの東京ではなく人の姿が消えた異空間だった──。若者たちは生きるか死ぬかのゲームの世界に引きずり込まれる。ゲームをクリアすれば「ビザ」が発給されて生き延びられるが、ビザが切れれば死が待っている。

原作は麻生羽呂の漫画。20年12月にNetflixで公開されると、韓国、タイ、フランス、サウジアラビアなどでトップ10にランクイン。配信開始から2週間もたたないうちに、シーズン2の制作が決定した。

220111p52_ssg02.jpeg©HARO ASO, SHOGAKUKAN/ROBOT

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■『ハンガー・ゲーム』シリーズ

主演にジェニファー・ローレンス、リアム・ヘムズワースら当時期待の若手を迎えて、スーザン・コリンズのディストピア・ヤングアダルト小説を映画化した。4部構成で製作され、第1作は12年に公開された。

近未来の独裁国家パネムではかつて起きた反乱への罰として毎年24人の少年少女を「いけにえ」に選び、殺し合いを強要。最後の1人になるまで終わらない残酷な殺人ゲームは娯楽としてテレビ中継され、特権階級が喝采を送る。

220111p52_ssg03.jpegSHUTTERSTOCK/AFLO

■『3%』

富裕層が暮らす「島」と貧しい人々が住むスラムに二分された終末後の世界を描くブラジル発のSFアクション。Netflixで16年から4シーズンが配信された。

特権的な島に移り住む資格を獲得しようと、20歳の若者たちが過酷なテスト「プロセス」に挑む。チャンスは1度きりで、合格率はわずか3%。この狭き門をサバイブするのは誰なのか。合格者にはどんな未来が待っているのか。

メガホンを取ったのはアカデミー賞候補となった02年の『シティ・オブ・ゴッド』をはじめ、『ナイロビの蜂』や『ブラインドネス』で知られる撮影監督のセザール・シャローン。「(『3%』では)人間に絶え間ない淘汰を強いる社会の在り方」に疑問を呈したと、シャローンは15年にバラエティー紙で語っている。

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PEDRO SAAD/NETFLIX

■『キューブ』

迷路に閉じ込められた男女数人の死闘を追うカナダのSFサスペンス映画で、1997年に公開。日本では菅田将暉の主演でリメークされ、21年10月から公開されている。

立方体の小部屋が連なる迷路はあちこちに死のトラップが仕掛けられ、一歩間違えば硫酸を浴びせられたり、ワイヤに体を切り刻まれたりする。果たして彼らはトラップを避ける方法を編み出し、脱出することができるのか。

■『LIAR GAME〜ライアーゲーム〜』

14年に韓国のケーブルテレビ局tvNで放映されたドラマで、甲斐谷忍による日本の同名漫画が基になっている。

テレビのゲームトーナメント番組に出場し、すさまじい心理戦と頭脳戦を繰り広げる人々の姿を追う。だましだまされながら参加者たちが狙うのは、巨額の優勝賞金だ。

韓国で映像化される前に、日本でも07年にフジテレビがドラマを制作した。両方を見比べるのも面白い。

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崩壊した世界での生き残りをかけた戦い...『3%』予告編映像。
 

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text:Soo Kim

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