2018年 かに座の運勢(下半期) - 石井ゆかりの星占い

情緒ある文体でつづられる12星座占いが大人気の石井ゆかりさんによる星占い。
「フィガロジャポン」本誌(毎号20日発売)で好評の星占い「星の伝言板」を2018年の12月分まで掲載。2019年1月以降は、「フィガロジャポン」本誌をご覧ください。
毎月1日に更新、石井ゆかりさんによる連載コラム「石井ゆかりの伝言コラム」はこちらから。

2018年の下半期の星占い

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かに座   06.22 - 07.22

信頼や愛、関わりの源泉にある、「人を頼る」気持ち。

誰にも、得意分野がある一方で、苦手な分野があります。
なかには、ウソみたいに何でもできる人もいますが、そういう人でもやはり、
「これはあまり好きではない」という分野があるのではないかと思います。
できることとできないこと、やりたいこととやりたくないこと。
誰でも可能な限り、苦手なことや好きではないことは、それが得意な人に託したいはずです。
好きなことをいちばんにやって、得意なことで人の役に立てれば、それがいちばんです。
ですが不思議なことに、「苦手なことを人に託す」ことこそがもっとも苦手、という人は少なくありません。
さらに、もっと不思議な現象もあります。
それは、「何でも自分でやってしまう人より、役に立たない人や弱い人が、愛される」という現象です。
もちろん、これはどんな場面にも当てはまるわけではありません。
でも、「いちばん頑張っているはずの自分よりも、人に頼っている人が大切にされる」という怪奇現象に、
深く心を傷つけられる人は後を絶ちません。

この時期の蟹座の人々は、自分でできることとできないこと、得意なことと不得意なこと、
やりたいこととやりたくないこととを、しっかり分けていくことになるでしょう。
そして、前者を自分で引き受け、後者を人に託す方法を探っていけます。
助けてもらうこと、力を分け合うこと、契約や清算を伴わない関わりの中で生きること。
このことが、2018年下半期の蟹座の人の、大きなテーマとなっているのです。
人間は誰もが、どこかで支え合って生きています。なぜなら、私たちのすべてが弱さを抱えているからです。
弱くなければ、頼ることは必要ありません。そこに「信頼」は発生しません。関わりが成立しません。
この時期、貴方は誰かの力を借りることで誰かを信頼し、さらにその人からの信頼を勝ち得るでしょう。
「信頼」は、「愛」という言葉に置き換えることもできます。相手に心の一部を委ねることだからです。
2018年は蟹座の人々にとって「愛の季節」ですが、
下半期は特に「人にどのように自分を託すか」ということに焦点が当たるようなのです。

さらに、この時期のもうひとつのテーマがあります。それは「弱さ」の反対の、「強さ」です。
人に「苦手分野」を託した後は、人から引き受けるべき「得意分野」が残ります。
この「得意分野」において、誰かと果敢に戦うことになりそうなのです。
2018年下半期、貴方は気になる相手や競争相手、暗黙のライバルなどを視野に入れるかもしれません。
スポーツの選手が、試合を重ねることで強くなっていくように、
勝負し競い合わなければ引き出されない力、というものがあります。
この時期の蟹座の人々は、他者との何らかのぶつかり合いの中で、新しい「自分の力」を発見するはずです。
勝負や衝突、対立などを、たいていの人は「面倒だ、避けたい、怖い」と感じます。
でも、たとえば受験勉強や資格試験などで「頑張る」のも、立派な「他者との勝負」です。
他者に対して抱くそうした思いが、この時期の貴方に意外なほどの実力を授けてくれるはずです。
たとえば、人を嫌ったり、苦手だと思ったり、羨んだり憎んだり、対立したりする気持ちを抱えているなら、
その気持ちは、貴方が自分自身を大切にし、重要視し、守ろうとする気持ちに端を発しています。
もし、自分というものがどうでもいいものだったら、そうした思いは生まれません。
この時期の貴方のまわりに起こる「対立」は、貴方自身の自己への信頼が育ちつつあることの証です。
他者へのネガティブな思いは、貴方が自分自身に対する態度を変えるに従って、別な思いに変わるはずです。

6.22-7.3 生まれの貴方

「人間観」が成長する時。人との関わり方が、大きく変わり始める。

ごく広い意味で「人間観」が変わるようなタイミングです。これまで「こうすれば人に好かれるだろう」「相手のためになるだろう」と思っていたことが実は少しズレていた、と気付いたり、逆に迷惑をかけているとばかり思っていたのに、実は相手は心から喜んでいたことがわかったり、といった「反転」が起こりそうなのです。私たちは他者の気持ちや立場を推し量る時、常に自分自身を物差しとして使います。でも、この物差しの使い方によっては、ときに裏返っていたり、適切に当てられていなかったりすることもあるのです。相手の本当の思いに触れ、それに対して素直に、あるいは率直にこたえることは、誰にとってもそれほど簡単なことではありませんが、この時期はそうしたズレや誤解を軌道修正し、人間関係をより広がりのある、幸福で強いものへと育てていくことができるはずです。
 7月から8月、そして9月から10月は、人から「託されるもの」があるかもしれません。あるいは逆に、貴方から何かを「預ける・託す」ことになるのかもしれません。貸していたものに利子が付いて戻ってくる気配もあります。9月から10月、そして12月は、好きなことに思い切り取り組める時期です。非常にクリエイティブな時でもあり、活動に勢いがつくでしょう。子育てにもうれしいことの多い時期です。11月以降、一気に忙しくなります。2017年までに創り上げた役割や日常のリズムなどが、ここで「真価を発揮する」気配も。愛に追い風が吹くのは9月から11月頭、12月上旬から中旬です。

7.4-7.14 生まれの貴方

限りなくクリエイティブな季節。愛にも素晴らしい追い風が吹き続ける。

何かを好きだと思う気持ち、夢中になる気持ち、おもしろいと思う気持ちが、貴方を牽引していきます。特に7月から9月にかけて、やりたいことに没頭できるでしょう。とはいえ、このあたりは「ラクにしていれば自然に好きなことができて楽しい」といった、フンワリした緩い空気に包まれているわけではありません。むしろ、この時期の貴方は、アスリートが自分自身の能力をすべて出し切ろうとするような、ある種のタフな気迫にあふれているはずなのです。「好きなことをする」というフレーズは、楽しさや気楽さのイメージを喚起しますが、現実には「やるべきことをする」よりもずっと厳しい責任感や危機感を伴うものなのかもしれません。恋愛が「甘い」だけのものではあり得ないように、好きだからこそ、愛するからこそのハードルをどんどん跳び越えていくような、本物のやりがいを感じられる季節となるでしょう。
7月から8月は経済面での動きが大きい時です。特に、過去に失ったものが戻ってくるかもしれません。8月後半は家族や居場所に関して、うれしいことが多そうです。9月は外に出る機会が多いでしょう。いい意味で「犬も歩けば棒に当たる」時です。10月は経済的な人間関係が「動く」時です。関係者やパートナーが新しい経済活動を始めるなど、貴方個人の範囲を超えた大きな動きにコミットすることになりそうです。12月は新しいことが次々と起こる、ドラマティックな節目です。愛については、この下半期はずっと切れ目なく、特別な追い風が吹き続けます。愛する気持ちを大切に。

7.15-7.22 生まれの貴方

真に自由な「社会的な居場所」の製作が、最終的な段階に入る。

過去数年の中で、組織や古い社会の枠組みからの自由を模索していた人は、このあたりでその新しい形を「完成させる」フェーズに入ります。言わば、貴方の「新しい社会的居場所の完成」の時期なのです。特に、2018年の初夏頃からその「居場所」に仮住まいし、不具合がないかあちこち確かめているような状況にあるのではないかと思います。10月まではそんな「仮住まい」を続け、11月から2019年3月頭にかけて再度手を入れて、最終的な仕上げをすることになります。ここまでに貴方が作ってきた「社会的居場所」は、既存の例があまりないような、斬新なものであるはずです。照らし合わせるべき「正解」が存在しないので、完成形になかなか自信が持てないかもしれませんが、この時期実際にその場で活動してみることで、「これで良かったのだ」という思いがふつふつと湧いてくるだろうと思います。
7月はかなり重要なスタートを切ることになるかもしれません。特に13日前後、少々神秘的な風韻を帯びた、特別なターニングポイントが巡ってくる気配があります。8月は、年の前半に取り組んだ「他者との対決・勝負」に、最終的な決着をつけることができます。保留になっていたことがあれば、ここで結論を出せるでしょう。9月後半から11月上旬にかけて、好きなことに思い切り取り組める時間が巡ってきます。クリエイティブな活動において、大きな結果を出す人もいるでしょう。12月は旅に出たくなるかもしれません。愛に関しては、9月中旬以降、年末にまたがってずっと追い風が吹き続けます。

 

12星座別占い

Horoscope : Ishii yukari / Illustlation : Chihiro Yoshii

石井ゆかりプロフィール

ライター。星占いの記事やエッセイなどを執筆。『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『3年の星占い(全12冊)2018-2020』(文響社刊)も発売中。主宰WEBサイトは『筋トレ』http://st.sakura.ne.jp/~iyukari

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