トゥルードン、水の流れから3つのパフュームキャンドルが。

Paris 2023.03.23

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1643年創業の「Trudon(トゥルードン)」が5区の「Maison de Trois Thés」のティーマスターであるTsengとコラボレーションして生まれたシリーズ「Le Cheminement de l’Eau」。

いまから3年前、トゥルードンのクリエイティブディレクターであるジュリアン・プリュヴォはパリ5区の有名な中国茶専門店「Maison de Trois Thés(メゾン・ドゥ・トロワ・テ)」(1, rue Saint-Médart 75005)でティーマスターのYu Hui Tsengと出会った。店内で彼を魅了したのは彼女のお茶を入れる所作、茶道具の美しさ、空間を支配する静寂……。彼はその時の感動を彼女とのコラボレーションへと発展させたのだ。といっても、お茶の香りのパフュームキャンドルをクリエイトしたのではない。彼女自身や、彼女のファミリーの物語にインスパイアされた香りである。

コラボレーションから生まれたパフュームキャンドルのシリーズは「Le cheminement de l’eau(ル・シュミンヌモン・ドゥ・ロー)」。山から地へと流れてゆく水の旅にインスパイアされていたL’Esprit de l’Eau(水石清华) 、Sous un Ciel de Pétales(落英繽紛) 、Terre à Terre(膏腴之地)の3種あり、それぞれパフューマーが異なる。漢字名から日本人にはなんとなく香りが察せられるのではないだろうか。山から大地へ、途中、花を開かせて……内なる旅へと誘うスピリチュアルなパフュームキャンドル。次回のパリ滞在中、メゾン・ドゥ・トロワ・テで中国茶を楽しむ時間を持ってみようか、という気に。

淡い緑色の容器のL’Esprit de l’Eau(水石清华)はブノワ・ラプーザによる香りで、山の岩の間を流れ落ちる清らかな水をイメージし、シダーやサイプレスのウッディノートにペッパー、ネズの実がほのかにスパイシーな香りをプラスしている。オールドローズ系の容器のSous un Ciel de Pétales(落英繽紛)の香りを手がけたのは、ヴァンサン・リカール。ジャスミンの花の香りの中にほのかにお香が混じり合う。ブラウン系の容器のTerre à Terre(膏腴之地)はミレーヌ・アルランによる香りはコケや土を感じさせ、灯さずに嗅ぐと少々とっつきにくい。しかし灯したキャンドルの香りが漂いはじめると、大地に包まれるような不思議なリラックス感が得られる。

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Trudon  x Maître Tseng。左から、l’Esprit de l’Eau、Sous un Ciel de Pétales、Terre à Terre。各270g 110ユーロ

Trudon
78, rue de Seine
75006 Paris
営)10:30〜19:30(火〜土) 11:00〜19:30(月)
休)日
www.tudon.com

editing: Mariko Omura

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